「楽天カードの海外旅行保険の内訳が知りたい」
「楽天カードの海外旅行保険は安心できる補償内容なの?」
こんな疑問を持たれている方は多いのではないでしょうか?と言うのも楽天カードはポイント還元率などの「お得さ」ばかりがフォーカスされがちで、保険などの事にはあまり触れられることが無いからです。
海外旅行に出掛ける際は、万が一のトラブル(病気、けが、盗難被害)の事を考えると、海外旅行保険は必須です!
今回は楽天カードの海外旅行保険にフォーカスして、上記3つの点を考慮しながら安心して利用出来るかどうか徹底解説しましたので参考にして頂ければと思います。
目 次
楽天カードは理想的なクレジットカード?
クレジットカードに海外旅行保険が付帯している事を知ってるけど、あまり詳しい内容を気にしたこともなく、保証内容・条件を理解している方は少ないのではないでしょうか。
だいたい海外旅行保険が充実しているクレジットカードは年会費が高い場合が多いですが、カード年会費が無料または安いクレジットカードを選択している方は多いと思うので、実は不十分な保険内容になってしまっている人は多いと思います。
だからと言って海外旅行保険を重視してクレジットカードを選ぶのも何か違う気がしますし、なによりそれでポイント還元率などのカードスペックがないがしろになってしまえば本末転倒です。
ですので還元率などのカードスペックと保険内容を両立しているクレジットカードが一番理想的ですが、中々少ないのが現状です。
理想的なクレジットカード
- 年会費が無料
- ポイント還元率が高い
- 海外旅行保険内容が充実(キャッシュレス診療対応)
しかし、まさに楽天カードは上記の理想条件を兼ね備えているクレジットカードと言えるのです。
楽天カードの海外旅行保険は安心できる内容か?
まずは海外旅行保険と言っても、何種類も保険項目に分かれています。
楽天カード海外旅行保険の保証内容は以下の通りです。
保険の種類 | 保険金額 |
傷害死亡・後遺障害 | 2000万円(最高額) |
傷害治療費用 | 200万円(1事故の限度額) |
疾病治療費用 | 200万円(1事故の限度額) |
賠償責任(免責なし) | 2000万円(1事故の限度額) |
救援者費用 | 200万円(年間限度額) |
携行品損害(免責金額3000円) | 20万円(年間限度額) |
クレジットカードの広告では「海外旅行保険が最大2000万円保証」なんて表記されている場合が多いですが、それは一番上の項目の「傷害死亡・後遺障害」の保証金額で、広告ではその部分がフォーカスされている事が多いです。
しかし実際は海外旅行傷害保険と言ってもこれだけの保険項目があるんですね。
保証項目は楽天カードに限らず、他のカードでもだいたい同じで、カードによっては保証が付いている項目とついてない項目がありますが、楽天カードはしっかりと全項目が保証対象になっています。
やはり「傷害死亡・後遺障害」の金額が大きいのでどうしてもそこに気が向いてしまいますね。でも実は・・・「傷害死亡・後遺障害」ってそんなに重要じゃないんですよね。
では何が重要なのか?
海外旅行保険で重要な項目は?
海外旅行保険の保証項目はそれぞれ重要度が全然違います。
例えば「傷害死亡・後遺障害」は保証金額が一番大きいので重要度が高い項目だと思われがちですが、おそらく一番使う可能性が低い保証項目なんです!
なぜなら死亡したり後遺症が残るような大事故に合う事なんて滅多に無いからです。という事は使う可能性が低いので重要度は低いと言えます。
ケガや病気は高い確率で起こる
それよりも、傷害・疾病治療(ケガや病気での治療)や携行品損害(持ち物が盗まれたり壊れたりした場合の保証)の方が使う可能性は高いです。という事は「傷害・疾病治療」・「携行品損害」の方が重要度が高いと言えるのです。
旅行先で病院にかかるのに、日本の病院に行く感覚でいると大変な目に合う可能性は高いです。
何が大変かと言うと・・・医療費です!
海外医療費の実態
例えば旅行先でも人気の国アメリカでは、なんと!破産した人の6割以上の人は、医療費が原因なんです。しかも無保険だったと言うわけではなく、ちゃんと民間の医療保険に加入しているにも関わらずです。
医療保険に加入していても破産するほど医療費が高いということですが、旅行中に現地で病院に行く事になって、旅行保険に入ってなければ医療費は実費となります!どれくらいの医療費かと言うとざっとこんな感じです!
- アメリカで肺炎、肺結核で49日間入院して9335万円!
- 交通事故で脳挫傷と診断されて入院したら5600万円!
- ハワイの病院で盲腸の手術をして5日程度の入院で350万弱!
- 腕の骨折で手術して1日入院で190万円!
- アレルギー反応が出て、病院に駆け込んで処置をしてもらったら9万円!
などなどです・・・この感じだと、風邪程度の事で病院に行っただけでも10万円くらいは請求されてしまいそうですよね。
例えば盲腸の手術だと、アメリカ以外の国でも、イタリア、イギリスなどで130万円以上、オーストラリアで100万円程度となっています・・・ちなみに日本だと40万円の3割負担で済みます。
アメリカは特に高いですが、海外の医療費は原則実費で高額になる事が多く日本での感覚でいると大変な事になってしまいます。
高額医療費が実費で破産!
もし、「傷害死亡・後遺障害」だけしか保証してない事を知らずに海外旅行に出掛けて現地で病院に掛かったとしたら・・・
安心だと思っていたのにトラブル時にいざ蓋を開けてみたら「傷害死亡・後遺障害」のみしか保証対象じゃなかったなんて事だと・・・かなり悲惨です。
自分が良く調べてなかっただけなので何も言う事は出来ませんが、ただユーザーからしたら不親切です。
こうなってしまう可能性のあるクレジットカードも意外と多く存在するのです。
クレジットカードの広告表記に注意!
「海外旅行保険最大2000万円保証」と書いてある広告をあなたが見たら、「手厚い保証で安心だな!」って思ってしまいませんか!?しかし、そこは注意が必要です。
クレジットカードによっては、年会費が有料で海外旅行保険付帯になってても、一番必要性が低い「傷害死亡・後遺障害」だけしか保証してないカードもあるんです。必要性が低いという事は、保険を使われる可能性も低いのでクレジットカード会社のリスクは低くなります。
「傷害死亡・後遺障害」「海外旅行保険最大2000万円保証」と表記されていても、しっかりと内容を確認する必要性がありますね。
楽天カード海外旅行保険金を受け取るには?
クレジットカードに付帯している海外旅行保険には「自動付帯」と「利用付帯」という種類があるんです。
自動付帯とは
そのクレジットカードを保有しているだけで自動的に保険が付帯されるという意味です。そのカードを持っているだけで保証対象になります。
利用付帯とは
そのクレジットカードで旅行代、飛行機代、空港までの公共交通機関料金などを支払うと(利用)保険が付帯されるという意味です。そのカードで旅行代などを払えば保証対象になります。
ちなみに楽天カードの海外旅行保険は「利用付帯」になりますので、保証資格を得るには旅行代などを楽天カードで支払う事が必要になります。
では、具体的にどんなものを支払うと保証対象になるのか詳しく見ていきましょう!
利用付帯条件を満たすもの
電車 |
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バス |
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タクシー |
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航空機 |
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海外ツアー代金 |
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海外への航空券 |
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※いずれも出国前に決済する事が対象の条件になります。
出国後の決済では対象外となってしまいます。
利用付帯条件を満たさないもの
自家用車 |
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レンタカー |
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国内・海外宿泊 |
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空港利用税 |
|
※これらの支払いで利用付帯条件を満たしたと勘違いしないように気を付けましょう!
利用付帯条件を確認したら、次は保険の保証期間や細かい疑問について書いていきたいと思います!
保険の適用期間はどれだけあるの?回数は?
保険が適用される期間は、日本出国日から3ヶ月後の24時までです。3ヵ月あれば、ちょっとした海外滞在や短期留学でも利用できますね。これは一度帰国すればリセットされて、回数に制限がありません。
しかし、リセットがされない保険項目もありますので注意が必要です。
- 携行品損害
- 救援者費用
この二つの限度額はカード発行から1年でリセットとなります。携行品損害は1年でリセットされるまでの限度額が20万円なので若干物足りない気がします・・・ここは他の保険でカバーしておいた方が良いかもしれませんね。
保険が適用されるのは本人だけ?家族カードはどうなるの?
家族カードを持ってる人の保証ですが、楽天カードは家族カード会員でも同様の保証を受ける事が出来ます!
例えば夫婦二人と子供一人で、嫁のみ家族カードを持っている場合
旦那のカードで旅行ツアー代金をまとめて払った場合、保証対象になるのは旦那と家族カード会員の嫁のみです。
※この場合は子供の分は保証されませんので注意が必要です。
旦那と嫁の二人で旅行に出掛ける場合
旦那カードで二人分を支払っていれば二人とも保証対象になるので問題ありませんが、例えば以下のような場合は注意が必要です
旦那のカードで嫁の航空券代だけを決済した場合は、家族カード会員である嫁のみが保証対象になります。
更に詳しい内容を確認したい場合はコチラ
↓↓
【楽天カード公式サイト】
保険金の請求の仕方
保険金を請求するのに書類などが必要になります!
海外旅行で保険を使う可能性が高い項目は「傷害・疾病治療」・「携行品損害」が多くなりますが、どんな書類が必要になるのかまとめました!
傷害・疾病治療保険金
保険金請求書・事故状況報告書 |
日本出国日を示すパスポートコピー |
事故証明書(公の機関の物、やむを得ない時は第3者の物) |
医者の診断書(診断書代金は保険対象外、保険金が10万円以下の場合は原則必要無し) |
治療費の明細書・領収書 |
楽天カードの利用明細控え(利用付帯条件を満たしている利用分のもの) |
その他必要と認められる書類 |
携行品損害
保険金請求書・事故状況報告書 |
日本出国日を示すパスポートコピー |
事故証明書(公の機関の物、やむを得ない時は第3者の物) |
損害物の修理見積書 |
損害証明書および写真 |
購入時の時価、購入先を示す書類 |
楽天カードの利用明細控え(利用付帯条件を満たしている利用分のもの) |
その他必要と認められる書類 |
※楽天カードの利用控えは取っておくようにしましょう!
どのように用意すれば良いかわからない書類も多いですね・・・
例えば「事故証明書」は現地の警察や第三者(旅行会社の添乗員やホテルの従業員)に証明書を取り付けなければならないようです。
いずれにせよ、トラブルの際はまずは楽天カードの保険デスクに電話で相談しましょう!
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海外旅行保険金を増やす裏ワザ
海外旅行保険の項目で使う可能性が高いのは「傷害・疾病治療」ですが、楽天カードは1事故で200万円が限度額となっています。
しかし、正直なところ海外で病院に掛かるとなると200万では少々不安です。とにかく医療費が高額なハワイとかだったら・・・・なおさらです。
もう少し保険金額を上乗せできると安心出来ますよね!
そこで裏ワザなんですが、もう一つ別のクレジットカードを持ってそのカードの海外旅行保険も保証対象になっておく事で保険金額を合算して増やす事が出来ます。
重要度の高い保険金を上積みできる
クレジットカードを2枚持っていて、それぞれの海外旅行保険を使う場合、普通に考えたら2枚分の保険金額が貰えると思ってしまいますが実は合算できる項目と出来ない項目があります。
2枚のクレジットカードを持っていたら、一番金額の大きい「死亡・後遺障害」の保険金は最高金額の大きい方が限度額となってしまいます。
しかし、それ以外の「傷害・疾病治療費」「携行品損害」「賠償責任」「救援者支援」などの項目は2枚の金額を合算できるんです!
傷害死亡・後遺障害 | 2枚のうち、高い金額の方が限度額(2000万円と4000万円の場合、限度額は4000万円) |
傷害・疾病治療費用 | 2枚の金額を合算(200万円と300万円なら限度額は500万円) |
賠償責任 | 2枚の金額を合算 |
携行品損害 | 2枚の金額を合算 |
救援者費用 | 2枚の金額を合算 |
もしアメリカで盲腸の手術を受けた場合300万程度かかると言われていますので、最低でも3~400万円くらいの限度額は欲しいというのが正直な所です。
楽天カードの「傷害・疾病治療費」は最高200万円でしたので、もう一枚海外旅行保険が付帯しているカードで、「傷害・疾病治療費」が200万円以上の物を持っておけば一安心ですね!
サブカードは海外旅行保険専用で!
もう一枚のクレジットカードは以下の条件を満たしたものだと最高です!
- 年会費が無料
- 海外旅行保険が自動付帯
- 「傷害・疾病治療費」が200万円以上
自動付帯であれば旅行関連経費の支払いにカードを利用する必要はありませんので付帯条件などを気にする必要は無くなります。ただ、高い年会費を払えば手厚い保証で自動付帯のカードはいくらでもありますが、それだとあまり意味はありませんので年会費は無料にこだわりたいところです。
しかし海外旅行保険が自動付帯で年会費が無料のクレジットカードなんてあるの?って感じですが、少なからずあります。
ただ、還元率などの機能はスペックが高くないカードが多いので、クレジットカードとしては正直使いにくい為、海外旅行保険専用として使う事をオススメします。
カード年会費が無料で海外旅行保険が自動付帯のカードを紹介します!
楽天カードと合わせて持ちたい一枚はこれ!
年会費無料で海外旅行保険が自動付帯というのは中々ない条件ですが、例えばマルイが発行しているエポスカードはまさにこの条件を満たしています。
エポスカードの海外旅行保険詳細
傷害死亡・後遺障害 | 最高500万円 |
傷害・疾病治療費用 | 200万円・270万円(1事故の限度額) |
賠償責任 | 2000万円(免責なし) |
携行品損害 | 100万円(1旅行の保険期間中の限度額) |
救援者費用 | 20万円(1旅行の保険期間中の限度額)(免責3000円) |
自動付帯なのでカードを利用しなくても保険が適用になります。
しかも、カード年会費は無料なので持っておくのにリスクはまったくありません。
※エポスカードの海外旅行保険は、家族カード会員は保険対象になりませんので注意が必要です。
楽天カードの基本情報
年会費 | 無料 |
ETCカード年会費 | 550円(税込)(無料に出来る方法あり) |
ポイントプログラム | 楽天スーパーポイント |
基本還元率 | 1% |
楽天市場での還元率 | 4%以上 |
旅行保険 | 海外旅行で最高2000万円(利用付帯) |
アップルペイ | 対応 |
まとめ
通常、海外旅行保険の内容を充実させるにはある程度の年会費を支払わなければならないカードが多く、海外旅行保険などのサービスに重点を置いたカードだとポイント還元率が低くなってしまったりと、なかなか理想的なカードが無いのが現状です。
しかし、楽天カードは年会費が無料でポイント還元率も高いのに加え、海外旅行保険も充実の内容となっています。海外旅行でもショッピング・保険ともに安心して使えますよ!