「ANAとJALはどちらがお得なの?」
「クレジットカードで貯めやすいのはどっち?」
国内でマイルを貯めるとしたら普通にANAかJALを検討する方がほとんどだと思いますが、選ぶのに何を比較したら良いかわからないと困っている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、選択がしやすいようにANAマイルとJALマイルを比較します。
またクレジットカードでの貯まりやすさも重要になってきすので、マイルが貯まるクレジットカード機能も比較します。
これを読めばANA、JALどちらが自分に合っているのかわかりますよ!
目 次
JALマイルとANAマイルはどっちがお得か!
ANAとJALは国内を代表する2大航空会社であり、お互いがライバルと認めて意識し合っていますので、マイルの価値や使い勝手は良く似ています。
しかしそれでも特典航空券の必要マイル数や航空会社の提携数など、重要な所に違いはありますのでどんな違いがあるのか知ればどちらが自分に合っているのか?お得なのはどちらかが選びやすくなります。
まずは両社のマイルの比較と、どちらがお得かを見て行きましょう。
特典航空券の必要マイル数
特典航空券の為にマイルを貯めている方がほとんどだと思いますので、マイルを選択する上で特典航空券を取るのに必要なマイル数の多さは重要です。
国際線と国内線に分けて、人気路線での必要マイル数を比較します。
国内線の必要マイル数
ANAマイルとJALマイルの特典航空券必要マイル数は、若干違いがあります。
まずANAはシーズンで必要マイル数が変わり、JALはシーズンに関係なく一律となっています。
東京→北海道・福岡(往復)
JAL
通常 | 15000マイル |
ディスカウントマイル | 12000マイル |
JALカード割引 | 11500マイル |
ANA
ローシーズン | 12000マイル |
レギュラーシーズン | 15000マイル |
ハイシーズン | 18000マイル |
JALは一律ですが、ちょうどANAのレギュラーシーズンと同じマイル数になります。
1番少ないマイル数になるのはANAのローシーズンになりますね。
国際線の必要マイル数
国際線も基本的には国内線と同じルールです。
東京→ハワイ(往復)
JAL
通常 | 40000マイル(ビジネスは6~80000マイル) |
ディスカウントマイル | なし |
JALカード割引 | 39000マイル |
ANA
ローシーズン | 35000マイル |
レギュラーシーズン | 40000マイル(ビジネスは65000マイル) |
ハイシーズン | 43000マイル |
国際線も最も少ないのはANAのローシーズンですね!ANAのハイシーズン時期ならJALで確保できると最高ですね!
提携航空会社の多さ
ほとんどの航空会社はアライアンスと呼ばれる航空会社連合に参加していて、もちろんANA、JALも参加しています。
アライアンスとは、参加している航空会社同士で経済協力体制を築いている複数の企業からなるグループの事で、同じグループ同士なら互いにマイルを使い合う事も可能です。
例えばANAマイルを貯めていて、ANAマイルで特典航空券を取ろうとした時に、行き先にANAの便が無ければANAを利用する事は出来ませんが、ANAと同じアライアンスに参加している航空会社に行き先の便がある場合、その航空会社をANAマイルで利用する事が出来るというものです。
同じアライアンスに参加している航空会社が多ければ多いほど、行き先も増える事になりますのでメリットが大きいです。
スターアライアンス(ANA)
スターアライアンスの正会員加盟数は28社で就航国は192ヵ国と圧倒的に多いです。
スターアライアンス所属航空会社
アジア | エアチャイナ、アシアナ航空、シンガポール航空、タイ国際航空 |
北米・中南米 | ユナイテッド航空、エアカナダ |
ヨーロッパ | スイス航空、ブリュッセル航空、エーゲ航空、スカンジナビア航空、ルフトハンザドイツ航空、トルコ航空、オーストリア航空 |
オセアニア | ニュージーランド航空 |
アフリカ・中東 | エジプト航空、南アフリカ航空 |
同じアライアンスにはユナイテッド航空が居ますので、ユナイテッド航空のマイルを貯めてANAを利用する事も可能です。ユナイテッド航空のマイレージプラスは有効期限が実質無期限で貯められるので失効の心配が無いのが大きなメリットです。
ただし英語での手続きが必要になる事が多いなど、使いやすさではかなり劣るのはデメリットです。
ワンワールド(JAL)
ワンワールドの正会員加盟数は14社で就航国は158ヵ国です。
ワンワールド所属航空会社
アジア | キャセイパシフィック、マレーシア航空 |
アメリカ | アメリカン航空、ラン航空、LATAM航空、LATAMチリ |
ヨーロッパ | ブリティッシュエアウェイズ、エアベルリン、イベリア航空、フィンランド航空 |
オセアニア | カンタス航空 |
アフリカ・中東 | カタール航空、ロイヤルヨルダン航空 |
ワンワールドは、数よりも質といった感じで加盟数は少ないですが、各国を代表する航空会社が参加しているイメージです。
世界的に見ると、日本を代表する航空会社はJALですからね!
もうひとつ「スカイチーム」というアライアンスもあり、有名な航空会社だとデルタ航空が所属しています。
マイルのお得さまとめ
ANA、JALマイル共にお得さに関してはそこまで大きな差はありませんが、特典航空券の必要マイル数は単純に数字だけを見るとANAの方が少ないですし、提携航空会社の数も多いので、お得さで考えると貧差でANAと言って良いですね。
JALカードとANAカードの違いを徹底検証!
マイルを貯める方法は主に以下の2つです。
- 飛行機に乗って貯めるフライトマイル
- クレジットカードを利用して貯める陸マイル
普通の人はそれほど飛行機に乗る機会がありませんので、フライトマイルでまとまったマイルを貯めるのはなかなか難しいのが現状です。
そうなるとクレジットカード利用で貯める陸マイルが重要になってきます。
ANAはANAカード、JALはJALカードとマイルが貯まるクレジットカードを発行しています。
どちらも各マイルが貯まりやすくなっていますが、貯まり方やマイル特約店などに違いがあり、それによってマイルの貯まりやすさが変わってきます。
どちらがお得にマイルを貯めやすいか、特典が充実しているかを比較していきます。
比較項目は以下の通りです。
- マイルの貯まり方の違い
- マイルの有効期限の比較
- マイルが貯まる特約店・サービスの比較
- フライト・ボーナスマイル比較
- 海外旅行保険を比較
さっそく見て行きましょう。
マイルの貯まり方の比較
両カードのマイルの貯まり方は大きな違いがあります。
具体的に言うと「マイルが直接貯まるか、そうでないか」という事です。
クレジットカードはポイントが貯まる事は有名ですよね。要はそのポイントがマイルとして貯まるのが「直接貯まる」方で、JALカードがこれになります。
そうでない方は普通のクレジットカードのようにポイントが貯まり、それをマイルに交換する形になります。ANAカードがこれになります。
実はこの違いが大きな違いを生み出すんです!
- JALカード➡カード利用で直接マイルが貯まる。
- ANAカード➡ポイントが貯まり、それをマイルに交換する
パッと見ただけだと直接マイルが貯まるJALの方がメンドクサくないし良さそうに見えますが、実はそうとも言い切れません。
ポイントをマイルに交換する手間があるANAカードの方は、メンドクサイ代わりに大きなメリットもあるんです。
マイルの有効期限を比較
マイルの有効期限はANA、JALともに36カ月間となっています。
3年というのは長いようで意外と短いので、無計画に貯めているとあっという間に有効期限が切れてしまう事になりかねません。
しかも厄介なのは、3年というのは「積算されたマイルから3年」という事です。マイルが積算されたら、そこからすべてのマイルの有効期限が3年にリセットされるわけではありません。
例えば2019年9月15日に積算された(貯まった)マイルが100マイルあったとすると、その100マイルは2022年9月末日までという事になります。
獲得したマイルから3年で失効していく事になりますので、クレジットカードの買い物で地道に貯めていこうと思うと、マイル数の多い特典航空券を目指すのは難しいと言わざるを得ません。
ANAカードなら期間を遅らす事が出来る
しかしANAカードならこの有効期限を延長することが出来ます。
さきほどポイントをマイルに変えるスタイルは大きなメリットがあるとお話ししましたが、それは「マイル有効期限を延長することが出来る」からなんです。
ANAカードで貯まるポイントにも有効期限があるので、期限ギリギリまでポイントで保有してからマイルに交換すればポイントのまま保有していた分だけ長く出来ますよね!
内訳はこうなります。
- ポイントで1年11カ月保有(ポイント有効期限が2年の場合)
- ANAマイルに交換(付与から3年間)
合計で4年11カ月間貯めておける
4年11カ月あればかなりまとまったマイル数を貯める事が出来ますよね。
JALカードはマイルが直接貯まるので楽ですが、マイルが付与されてしまうので3年間のカウントがスタートしてしまいます。3年間で目標マイル数を貯めないといけないので少し大変です。
- ANAカードのマイル有効期限:最長で5年弱が可能
- JALカードのマイル有効期限:最長で3年
3年と5年弱ではかなり違ってきます!必要マイル数が多い国際線の特典航空券を狙っている方は、間違いなく5年の方がいいですよね!
しかし、ANAマイル特約店での利用分のマイルは直接積算されていきますので、そちらの分はどうしても3年が最長になってしまいます。マイル特約店のマイル分は別で考えた方が良いかもしれませんね。
マイルが貯まる特約店・サービスの比較
ANAカード、JALカードはそれぞれにマイルが貯まりやすくなる特約店があります。
日常で利用頻度が高いのはコンビニやスーパーなどで、そのようなお店の特約店があるとよりマイルが貯まりやすいと言えます。
ANAマイルとJALマイルが貯まる代表的なお店をまとめました。
JALカード特約店
スーパー・コンビニ・百貨店 | イオン、ファミリーマート、大丸松坂屋 |
ネット通販 | ディノス |
レストラン | ホットペッパーグルメ、ぐるなび |
ドラッグストア | マツモトキヨシ、ウエルシア |
ガソリンスタンド | エネオス |
イオンで買い物をしている方は多いのではないでしょうか?ファミマ、マツキヨなど、利用者が多い人気のお店もあるのは嬉しいですよね。
ANAカード特約店
スーパー・コンビニ・百貨店 | セブンイレブン、イトーヨーカドーネット通販、高島屋、大丸松坂屋、阪神阪急百貨店 |
ネット通販 | ANAショッピング |
レストラン | スターバックス、ANAカードグルメ |
ドラッグストア | マツモトキヨシ、爽快ドラッグ |
ガソリンスタンド | エネオス、出光、エッソ・モービル |
セブンイレブンを日常的に利用している方は多いですよね。他にもガソリンスタンドでマイルが貯まるのは嬉しいですね。
フライト・ボーナスマイル比較
ANA、JALカードともにフライトやカード継続で貯まるボーナスマイルがあります。
カード継続マイル
- ANA1000マイル(カード更新時)
- JAL1000マイル(カード更新後の初回搭乗時)
※JALはカード更新ボーナスマイルの条件が飛行機に乗る事になっていますので、年に1回は飛行機を利用しないとマイルが貰えません。
飛行機搭乗のフライトマイル
- ANA区間基本マイル×クラス・運賃倍率×10%
- JALフライトマイルの10%プラス
(フライトマイル=搭乗区間の区間マイル×利用運賃のマイル積算率)です。
フライトマイル数はANA、JALに差はありません。
海外旅行保険を比較
海外旅行保険はANAカードJALカードともに同じ内容で、「死亡・後遺障害」に最高1000万円の保証が自動付帯しています。
ただし両カードの海外旅行保険の内容には注意が必要です。
なぜなら補償項目が「死亡・後遺障害」のみとなっているからです。
海外旅行保険で最も使う可能性がが高いのは「傷害・疾病治療費用(病院での治療費)」です。病気やけがで病院に行く可能性は結構高いんですね。
しかも医療費は保険が無いので全額実費で高額になりますので重宝します。
逆に「死亡・後遺障害」という補償項目はほとんど使う可能性の無い保険なので、まったく役に立たないと言って良いです。
海外旅行に行く際は、ANA、JALカードの海外旅行保険をアテにしていると大変な事になる可能性があります。海外の医療機関は治療費が高額になりますので「傷害・疾病治療」が自動付帯になっているクレジットカードを別で持っておくと良いですね。
海外旅行保険が自動付帯のクレジットカードはコチラの記事をご覧ください。
↓↓
-
海外旅行保険の傷害・疾病治療補償が手厚いクレジットカードを徹底比較
「海外旅行保険の傷害・疾病治療費用が手厚いクレジットカードが知りたい!」 「傷害・疾病治療費用の補償 ...
ANA・JALカード比較まとめ
比較結果をまとめます。
マイルの貯まり方の違い | ◦ANAはポイントが貯まり、それをマイルに交換 ◦JALは直接マイルが貯まる |
マイルの有効期限の比較 | どちらも3年だが、ANAカードはポイントが貯まるので、ポイントの有効期限とマイル有効期限3年の合算で考えると長く出来る |
マイルが貯まる特約店・サービスの比較 | コンビニはANAがセブンイレブン、JALがファミリーマート |
フライト・ボーナスマイル比較 | どちらも同じだが、JALの方が継続マイルの獲得条件が厳しい |
海外旅行保険を比較 | どちらも同じ |
どちらも似たような条件になっていますが、やはり注目したいのは有効期限です。ANAカードの方が期限を長く出来るのが素晴らしいですね。
あとはカード継続マイルもANAカードの方が獲得しやすくなっています。
ANAカードの詳細
カード年会費 | 2200円(税込) ◦初年度無料 |
家族カード年会費 | 1100円(税込) |
ETCカード年会費 | 550円(税込) ◦初年度無料で2年目から前年に1回以上の利用があれば無料 |
還元率 | ●基本1000円で1ポイント(1Pの価値は5円なので還元率0.5%) ●マイル特約店ではプラスで200円1マイル 【マイルへの交換】 |
搭乗ボーナスマイル | 10% |
今回紹介しているのは三井住友カード発行のANAカード(VISA)です。他にもJCB、Mastercard、アメックスのANAカードもあります。
三井住友カードの場合、マイル交換率を高くするにはカード年会費とは別にマイル移行手数料として年会費6600円(税込)が必要になります。
ANAマイル還元率の例
1ポイント10マイルコース選択で、マイル特約店で1000円使った場合のマイル還元率は?
通常の10マイル+特約店の5~10マイル=15~20マイル
最大100円で2マイル貯まるので還元率は2%となります!
1マイルの価値は2円とも言われていますので、円の価値に換算すると4円相当となりますので、還元率は最大4%と考える事も出来ます
公式サイトはコチラ
↓↓
JALカードの詳細
国際ブランド | VISA・Mastercard・JCB・アメックス・ダイナース |
カード年会費 | 2200円(税込) ◦初年度無料 |
家族カード年会費 | 1100円(税込) ◦初年度無料 |
ETCカード年会費 | 無料(発行手数料1100円税込) |
還元率 | ●基本200円で1マイル(還元率0.5%) ※マイル付与率を高くするには年会費3300円(税込)のマイルショッピングプレミアムに加入で100円1マイルに。 ●マイル特約店ではプラスで200円2マイル |
搭乗ボーナスマイル | 10% |
JALカードはマイル付与率を高くするには年会費3300円(税込)のショッピングマイルプレミアムに加入が必要です。
3300円(税込)かかりますが、単純にマイル付与率が倍になるので簡単に元を取る事が出来ますら加入をおすすめします。
JALマイル還元率の例
ショッピングマイルプレミアム加入で、マイル特約店で1000円使った場合のマイル還元率は?
通常の10マイル+特約店の5~10マイル=15~20マイル
最大100円で2マイル貯まるので還元率は2%となります!
1マイルの価値は2円とも言われていますので、円の価値に換算すると4円相当となりますので、還元率は最大4%と考える事も出来ます。
まとめ
ANA、JALのマイル総評をまとめます。
マイルのお得さ
マイルのお得さとは、特典航空券の必要マイル数や航空会社の提携数の多さ(使える航空会社の数)などを考えるとANAに軍配が上がります。
クレジットカードでの貯めやすさ
マイルを貯めるには、いかにクレジットカードで陸マイルを貯めるかに掛かっていますが、ANA、JALのカードを比べると本当に大きな差が無いですが、マイル有効期限とカード継続ボーナスマイルの条件などでANAカードの方が貯めやすいと判断できます。
マイル特約店の顔ぶれに関しては個人の好みやライフスタイルがありますので何とも言えません。
ただしカード年会費とマイル価値を上げる手数料など、トータルのカード維持コストはANAカードの方が断然高くなりますので、それを考慮するとやっぱり互角なのかなとも思います。
自分が何を優先させたいかという事だけですね。
おすすめの選び方
マイル有効期限を出来るだけ長くしたいならANAカード、コストを出来るだけ抑えたいならJALカードと言う感じですね。